1.偶然性
今紹介頂きました、佐賀大学の半田です。所属は理工学部の数理科学科で、普段は佐賀大学で数学の教育と研究に携わっています。講義の最初にまず、今僕たちがここにこうしていることには偶然性というものが色々な形で関わっているということを注意したいと思います。例えば僕の場合、出身地は千葉県なのですが、佐賀大学に赴任したことは様々な偶然の結果ということができます。そしてその佐賀大学と熊本北高校によるこのような企画を催して頂いたこと、そしてそれに僕が関わることができたことも、多分に偶然性の要素があると思います。
君たちの場合はどうでしょう。おそらく出身中学の違う人たちが同じ高校に進学してしかも将来の方向として同じ理学系の学科を考えているのだと思いますが、それぞれのいきさつには自分の意志だけとは言い切れない何らかの偶然性が作用してきた部分があるのではないでしょうか。
実は僕はここへ来ることが決まってから、佐賀大学の数理科学科にここの卒業生が現在どれくらいいるのか調べてみたところ、おもしろいことを発見しました。それは、1年から4年までの各学年にちょうど一人ずつ熊本北高校出身の学生がいる、ということです。これこそ決して意図することでは実現不可能な偶然性の産物、ということができるのではないでしょうか。 2.確率 へ