佐賀大学
第207回応数談話会

学部4年生・大学院生向けです。 数理科学専攻以外の教員・学生も歓迎しますのでよろしくお願いします。 「結び目理論」について初歩から日本語で講演します。 韓国人として日本で研究している経験談なども交える予定です。
日時
2012年10月11日(木曜日)16:30-17:30
講演者
張 娟姫 氏(奈良女子大学大学院人間文化研究科)
題目
絡み目の橋分解の距離について
アブストラクト
3次元空間(3次元球面)の中に埋め込まれた幾つかの円(1次元球面)のことを絡み目といい、特に一つの円の埋め込みを考えたものを結び目といいます。結び目理論とは、結び目又は絡み目について調べる研究分野です。絡み目の研究には様々な手法が用いられていますが、その中でも基本的で重要な考え方の一つとして、橋分解という概念があります。この概念は1956年にシューベルトによって導入されたもので、大雑把にいうと「絡み目の二つの簡単なパーツへの分解」と言えます。橋分解の観点から絡み目を分類したり、2橋分解を持つ絡み目を中心とした幾つかの種類の絡み目についてその性質等を調べるといった研究が多くの数学者によってなされてきましたが、特に絡み目の橋 分解の「複雑さ」を表す「距離」に関する研究が近年盛んになっているように感じます。そこで、この談話会では、絡み目の橋分解やその距離という概念を沢山の例を見せながら説明し、絡み目の橋分解の距離に関して知られている結果や幾つかの考察についてお話します。
場所
理工学部6号館(DC棟)3階310教室
連絡先
〒840-8502 佐賀市本庄町1 佐賀大学大学院工学系研究科数理科学専攻
岩切 雅英 [miwakiri@cc.saga-u.ac.jp]
TEL 0952-28-8521  FAX 0952-28-8501

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