・集中講義
日 @時 @1998年7月6日(月曜日)15:00ーから7月10日(金曜日)
題 @目 @脳とカオス
・談話会
日 @時 @1998年7月9日(木曜日)16:00-17:00
題 @目 @カオス脳理論−複雑系の一側面
要 @旨 @複雑系としての脳を構成的に理解するための
@ @ @ @カオスを柱にした脳の理論について述べたい。
@ @ @ @この研究は1984年から開始したが、理論はまだ未完成である。
@ @ @ @完成するかどうかもよく分らない。
@ @ @ @しかし、個別のレベルではいくつかの成果があがっているので、
@ @ @ @それらを中心に総合的な議論をしたい。
@ @ @ @動的記憶過程の研究からカオス的遍歴という高次元力学系の
@ @ @ @新概念を得た。
@ @ @ @カオス的遍歴的な運動の適当な断面は
@ @ @ @特異連続でいたるところ微分不可能なアトラクターで表現される。
@ @ @ @前者は、動物の匂い学習の過程で実験的に確認された。
@ @ @ @後者は、実際の脳ではまだ未確認だが、
@ @ @ @何を調べればみつかるかは指摘できる。
@ @ @ @論理と力学をつなぐ理論を構成することで、
@ @ @ @1987年ころ提案した記述不安定性という概念を明確にできる。
@ @ @ @de Rham の函数方程式に似た方程式が得られる。
@ @ @ @ただし、座標変換は縮小写像ではなく、カオス写像によって
@ @ @ @規定される。このことが、記述が安定にできない様相を保証する。
@ @ @ @脳では、カオス的な運動が内在することで、
@ @ @ @心が作る記述が常に不安定になり、
@ @ @ @それが、脳の open-ended な活動と行為の多様性を
@ @ @ @保証しているのかも知れない。
(談話会・集中講義ともに)
講演者 @津田 一郎 氏(北海道大学大学院@理学研究科)
場 @所 @数理科学科大セミナー室(理工学部DC棟5階501)
連絡先 @〒840-8502 佐賀市本庄町1 佐賀大学理工学部数理科学科
@ @ @ @三苫 至
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[mitoma@]
@ @ @ @FAX 0952-28-8501 @TEL 0952-28-8526